犬の健康維持には定期的な検診やワクチン接種といった、動物病院での診療は欠かせませんが、飼い主による犬の健康チェックが果たす役割は、とても大きな意味があります。
いつも一緒にいる飼い主だからこそ気づける犬の異変をやり過ごしてしまうと、その異変が病気や怪我が原因だった場合、重症化して手遅れになってしまうこともあります。
愛犬の健康チェックは飼い主の大切な役目ですから、何かおかしいと感じるようなことがあれば、速やかに獣医師の診察を受け、病気や怪我への早期発見と早期治療に努めなければなりません。
犬の健康チェックは決して難しいものではありません。
日常の中で犬の動作を見たり、スキンシップをとりながら顔や皮膚の状態を確認したりすればいいのです。
例えば、歩く動作や座り方におかしなところがないかといった観察をするだけでも、関節症や骨の形成不全の早期発見につながります。
痒がるような仕草があれば、ノミやダニの寄生を疑うことができ、お尻に集中して痒みを感じているようであれば、肛門腺などに異常をきたしている可能性があります。
犬を抱いたり一緒に遊ん遊んでいるとき、顔や体の汚れを拭いたりするときには、近づかなければわからない異変をチェックすることができます。
鼻が乾いていないか、目が充血したりメヤニが出ていないか、口からいつもより多くよだれを出していないかといったことで、発熱や眼病、歯周病や股関節脱臼といった病気を見つけることができます。
皮膚が炎症を起こしていないか、耳が臭かったり耳垢が溜まっていないかといったようなことも、愛犬とのふれあいの中で、簡単にチェックすることができます。
普段からこまめに清掃をしたり、シャンプーやブラッシングを行うといったことは、愛犬の健康管理としての基本ですが、それ以外のことも飼い主がほんの少し気をつけておくことで、最悪の事態を防げる病気は数多くあります。
病気にかかっても、初期の段階で獣医師の治療を受けることができれば、治療に要する期間が短くなり、治療費を軽減することができるので、犬の体にかかる負担だけでなく、飼い主の精神的な負担や経済的な負担も軽くて済みます。
病気によっては完治することが不可能になったり、後遺症が残ったりすることもあれば、最悪の場合は死に至ることもあるため、小さな異変を軽視してはいけません。